バイオリンレッスンの後にフルーツカクテル!?
結月:この間、生徒さんを連れて、フルーツカクテルを飲みに行ったんですよ。
姫野:フルーツカクテル?
結月:ええ。銀座6丁目にあって、オルフェ銀座から近いんですよ。うちが3丁目ですから。晴海通りを渡ってすぐです。夕凪っていうバーなんですよね。
姫野:よく行くんですか?
結月:まだ3回目です。この店は週刊プレイボーイ元編集長の島地勝彦さんに2年ほど前に連れて行ってもらったんです。旬のフルーツを仕入れて、カクテルにしているんですが、それが格別なんです。厳選した果物を使っているので、それはもう本当においしいですね。
姫野:アルコールは入っているんですか?
結月:ほんの少しだけ。おそらくですが、フルーツの風味を殺さないようにアルコールを抑えているんだと思います。だから、アルコールが弱いひとでも大丈夫です。島地さんが連載している資生堂MENで、夕凪が出ているので、それも参考にしてほしいです。
姫野:よくそうやって生徒さんを食事やバーに連れて行くんですか?
結月:レッスンもあるので、そんな頻繁ではないですけど、月に1度か2度はどこかに行ってますかね。夕凪は島地さんに教えられて、ここのフルーツカクテルは女性ばかりのうちの生徒に飲ませたら絶対に喜ぶ!と思って、2年前から「行こう、行こう」って言っていたんです。でも、行ったのがついこの間です。
姫野:2年間もどうしてなんです?
結月:言い訳すると、ずっとサントリーホールで公演したマロオケの業務でかなりテンパっていたので、カクテルを飲んで楽しむという心の余裕がわたしになかったんですよ。それでいつの間にかっていう感じです。
姫野:なるほど。
結月:まだ行ってない生徒はたくさんいるので、順番に連れて行こうと思っているんです。
バイオリンレッスンの後にサロン・ド・シマジ!?
姫野:その店以外に連れて行くところってあるんですか?
結月:まあ、新宿伊勢丹の「サロン・ド・シマジ」ですかね。島地勝彦さんのいるバーですが、ここにはよく連れて行きます。女性ひとりではちょっと入りにくい雰囲気でもありますしね。
姫野:生徒さんもバイオリン以外の世界が知れてよさそうです。
結月:わたしとふたりだけで行くときもあれば、数人集めてのときもあります。数人で行くと、生徒さん同士の横のつながりができていいですよ。せっかくオルフェ銀座というところに来てくれているのだから、仲良しになるのがいいです。だって、普段の会社生活ではそういうつながりってないと思うので。
姫野:バイオリン教室としては珍しいですよね。先生が銀座のバーに連れて行ったり、サロン・ド・シマジのようなちょっと変わったところに行くのは。
結月:他の教室のことはよく知りませんが、そうかもしれませんね。大手の教室だと生徒同士はあっても、先生がお酒を飲みに連れて行ったり、ましてやサロン・ド・シマジは間違いなくないと思います。あとは、個人の家でレッスンをしているところなど、先生が女性だと男の生徒さんがいたりすると、ちょっと面倒な感情を持たれると厄介なのでドライにレッスンだけに徹している場合もありますね。
姫野:確かにそういうことはありそうです。
中国料理、ピザ、葉巻…
結月:あとはそうですね、わたしが中国料理が好きなので、池袋にある店に行ったりということもありました。中国人が経営していて、客も中国人ばかりの本格的なところです。そこでは本物の中国料理、つまり日本人が作ったようなものでなく、本当の中国の味がする店です。すごくおいしいですよ。みんな、びっくりしてました。味はもちろん、見たこともない料理が出てくるので。
姫野:バイオリンと中国料理っていうのもかけ離れていておもしろいです。
結月:あとはわたしがピザ好きなので、銀座でピザを食べに行ったり、オルフェ銀座で宅配ピザを食べるってこともよくありますよ。
姫野:どうしてピザが好きなんですか?
結月:わたしが面倒くさがりだからですよ。ピザってそのまますぐに食べられるじゃないですか。それに手で食べられて、ダイレクト感も気持ちいいし、しかもおいしい。わたしは懐石みたいな小さいのがいくつもっていうのは苦手なんです。豪快さがないと、食事が盛り上がらないですし。それに小皿に分けられると、みんなで食べてるっていう共感が得られないので。でも、宅配ピザって、たまに食べるとおいしいですよ。
姫野:わかります、それ。
結月:ジャンクな魅力っていうか、ジャンクだからこそ、余計な気を利かせなくていいので楽しいです。
姫野:本当に生徒さんたちと楽しんでるって感じですね。
結月:だって、バイオリンを通じてせっかく知り合えた縁ですからね。楽しんだほうがいいですよ。
姫野:他はどこかありますか?
結月:そうですね、銀座のシガーバーに行くこともたまにですがありますね。
姫野:シガーバーって、葉巻ですよね? オルフェ銀座って女性だけの教室ですよね? 女性が葉巻を吸うんですか?
結月:いえ、だから初めてですよね、葉巻が。葉巻はサロン・ド・シマジでも吸いますよ。わたしが吸い方を教えて。
姫野:皆さんの反応はどうですか?
結月:みんな、おいしいって言って吸います。紙巻きのタバコの臭いは好きじゃなくても、葉巻はおいしいって。まあ、モノが違いますからね、葉巻は。
姫野:葉巻を吸うって、その初体験、衝撃だと思いますよ。
結月:そうですよね。葉巻を普通に吸うひとって会社にはいなだろうし、映画では見たことあるけどって感じじゃないでしょうか。だから、みんな、興味はあるんですよ。だから、サロン・ド・シマジやシガーバーみたいに吸える環境だったら、吸ってみたらって勧めちゃうんです。
姫野:すごいバイオリン教室ですね!
結月:別に嫌なら吸わなくていいですよ。無理強いはしませんから。吸ってみたければ吸ったらいいって感じで。でも、タブーとまではいかないけど、葉巻なんて吸っちゃっていいのかなという緊張はあると思いますよ。でも、そういうのはやっちゃったほうがおもしろいんです。
姫野:では、バイオリンだけでなく、葉巻も吸ってみたい女性はオルフェ銀座に、ということですね。
結月:まあ、葉巻を売りにしているわけじゃないですが、吸いたければいいですよ。サロン・ド・シマジにも連れて行ってあげます。
泊りがけで伊豆。そして、真夜中の人生ゲーム!?
姫野:バイオリン以外に得られるものは魅力ですね。他にはありますか?
結月:他はまあ、去年はクルマ2台で奥日光まで日帰り旅行へ行ったとかですかね。とても楽しかったですが、日帰りでクルマの運転があるので、わたしともうひとりのドライバーが食事をしてもお酒が飲めないっていうことがありまして… どういうわけか、運転するひとが酒飲みだったんですよ。奥日光の、あの雰囲気の中で食事して、今、ビール飲んだら最高においしんだけどね…って。だから、今度は泊りがけで行こうってみんなで話してるんです。そしたら、夜は思い切り宴会できますし。
姫野:女性だけですよね?
結月:当たり前です。うちはオンナだけです。
姫野:すごい…
結月:伊豆に大きな旅館を経営しているひとを知っているんですよ。まだ行ったことがないんですが、ホームページを見たら料理はすばらしいし、お風呂もゴージャス。でも、お値段はお手頃。そこに行きたいなって思っています。そして、これはわたしのアイデアですが、宴会が終わったら、夜中にみんなで人生ゲームをやる!
姫野:人生ゲームですか! あのボードゲームの!
結月:あれをやったら盛り上がりますよ。猛烈に楽しい夜になりそうです。
姫野:葉巻といい、泊りがけで人生ゲームとか、ちょっとすごすぎです。
結月:まだ人生ゲームは実現していません。伊豆に行きたいねっていう話をしている段階なので。
姫野:もうないですよね。変なことは。
結月:う~ん、わたしとしては別に変だとは思ってないんですが…
姫野:変わってますよ。多分。
結月:バイオリン教室らしくと言うなら、たまにコンサートには行きますよ。わたしが行きたいって思うコンサートに行きたいひとを募って。去年はユジャ・ワンっていう中国出身のものすごいピアニストのリサイタルをサントリーホールに観に行きました。
姫野:それですよ、それ。それだったら変じゃないです。
結月:そのコンサートの後に、サントリーホールの広場にあるスペイン料理店にみんなで行ったんですが、なんだかすごく盛り上がって、あの晩は楽しかったですね。とにかく、大笑いしましたよ。あとは最近行ってないですが、日比谷の宝塚歌劇場が近いので宝塚に行ったこともありましたね。意外と宝塚を観たことがないってひとも多いので、また行きたいと思っています。あっ!そう言えば、ゴールデンウィークから星組の『スカーレット ピンパーネル』が始まりますよ! あれは脚本も音楽もいいので、絶対に行かなければ! すっかり忘れていましたよ!
姫野:では、オルフェ銀座の5月は宝塚っていうことですね。
結月:バイオリンレッスン、プラスアルファでスカーレットピンパーネルです!
(インタビュー・文 姫野哲)
[参考URL]
資生堂MEN https://www.shiseido.co.jp/gb/shiseidomen/salon/chefs_2/03_1/
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